■数字でポン(仮称)
現代人ほど数字に弱い?──
『現代人は数字に強くなければダメ』
よく耳にする言葉ですが、本当にそうでしょうか?
数を数える場面は、大きく以下の3つに分類できます。
1つは『動かない物を数える』で、これが一番簡単です。
➡例図1
例図にも示されている通り、農作物等の収穫を数える作業がまさにこれです。
2つ目は『動いている物を数える』で、当然1つ目に比べて難しくなります。
➡例図2
朝目覚めたらまず、逃げたり狼等に襲われた家畜が居ないか確認。
昼草場に連れて行く時も、夕方帰る時も頭数を確認。
遊牧民の暮らしは、毎日がこれの繰り返しです。
最後は一体何でしょう?
それは『消えていく物を数える』です。
これが一番難しい勘定になります。
➡例図3
狩猟民族は、獲物を見かけたら瞬時に数を数えて、自分の持っている矢の本数と照らし合わせたり、その獲物で何人が賄えるか(=どこまで追うべきか)といった事を計算しなければなりません。
◇◇
もう、お気付きになったでしょう。
文明が発達するにつれて、実は難しい計算をしなくてもよくなってるのです。
数字に弱いからといって嘆く必要は有りません。
「数字に強い」は、現代人の証拠ではなくて、原始人に近い事を意味するのです。
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