携帯用の時計など普及していなかった昔の人は、お寺の鐘の音で正確な時間を知りました。
だから「時」という字は日ヘンに寺と書くのかぁ…と感心してしまいそうですが、ちょっと違います。
"つくり"の「寺」は「手足を働かせて仕事をする事」を表すそうです。
お日様が仕事する、即ち進行するから「時間」の意味になりました。
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お寺の釣り鐘は、元々はインド由来の仏教儀式用の道具。
梵鐘(ボンショウ)、洪鐘(コウショウ)、大鐘(おおがね)とも呼ばれます。
梵鐘、洪鐘を「おおがね」と読ませるお寺も在ります。
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鐘を吊り下げるお堂を鐘楼(ショウロウ)。
吊り下げる為の鐘上部の突起は、龍の形をかたどっていて龍頭(りゅうず)と言います。
そう言えば、時計のゼンマイを巻く突起も龍頭。
「時」つながりですね。
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鐘を突く為の大きな丸太は撞木(シュモク)。
半鐘(ハンショウ)と呼ばれる小さいサイズの釣り鐘、よく火の見やぐらの上に吊り下がってる奴です。
あれを叩くハンマーも撞木です。
こっちの方に形が似ている鮫がシュモクザメ。
鐘側の撞木が当たる部分は撞座(ショウザ)。
通常は正面と反対側に1個ずつ付いていますが、片側だけや四方に施してある物も有ります。
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