■雛祭りは女の子のお祭り?
雛祭りの起源は、中国の上巳(じょうし)という行事です。
これは男子が水辺で禊(みそぎ=けがれを落とし身を浄める)をする儀式です。
日本でもこの行事が伝わった平安時代は、和紙で作った身代わり人形(形代 かたしろ)を撫でてけがれを移し、川に流すといういわゆる「流し雛」が主でした。
これが貴族子女の人形を愛でる遊び「ひいな遊び」や、農民が農作業が本格化する前に野山に出掛けて皆で飲み食いし、川や海でみそぎをした「遊山(ゆさん)」等と結び付いて広まったと考えられています。
毎年雛人形を飾る様になったのは江戸時代からだと言われます。
ちなみに端午の節句は、早乙女(さおとめ=田植えをする女性)のけがれを落とす為に、田植え前に離れにこもってもらう農耕儀礼に由来します。
女性達がこもってしまうので、いつしか外に居る男の子のお祭りへと切り替わっていきました。
桃の節句は元々は男子のお祭り、端午の節句は女性の為のお祭りだったんです。
面白いですね。
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