端午の節句と言えば、真っ先に浮かぶのが鯉のぼりではないでしょうか。
日本に鯉のぼりが登場したのは江戸時代中頃です。
室町時代頃から武家の間では、端午の節句で玄関先に五色の吹き流しや幟(のぼり)を立てる習慣が有りました。
魔除けの意味を持ち、源平時代には戦場で立てられた物です。
江戸時代になって、活気有る町人達が武家に対抗して鯉のぼりを揚げる様になりました。
しかし、吹き流しを揚げる無礼者は居ませんでした。
吹き流しと鯉のぼりがセットになったのは、もちろん明治維新以降です。
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🟩豆知識(1)
鯉のぼり生産量日本一は、埼玉県加須(かぞ)市。
毎年5月3日に、日本一(=世界一)の「ジャンボ鯉のぼり」が市内を流れる利根川の河原で泳ぎます。
口輪の直径10m、全長は100m!
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🟩豆知識(2)
高知県の海沿いの地域には、大漁旗に似た「フラフ」と呼ばれる巨大な旗を、鯉のぼりと一緒に揚げる習慣が有ります。
フラフはオランダ語の「vlag」から来た言葉で、英語の「flag」にあたります。
米の二期作が盛んだったこの地域では、出し入れの簡単なフラフが重宝されたそうです。
明るい色使いと豪快な絵柄が土佐っ子に受けて、二期作が殆ど行われなくなった現在でも盛んに揚げられます。
また、各種スポーツチームや名物「よさこい」の団旗代わりにもされます。

<フラフ想像図>
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🟩お守り
・ウナギのぼり
・鯉の滝登り
・あいのぼり
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