🎨お守り待受

■福助
異様に大きな頭。 羨ましいくらいに立派な福耳。 この童顔のおじさんの名は福助(ふくすけ)。 江戸時代に京都で大繁盛した呉服屋「大文字屋」の主人がモデルと言われます(*注)。 彼の成功にあやかり、商売繁昌の縁起物とされています。
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福助には、商売をする上での心がけがいくつも込められています。 まずは、そのポーズ。 「歓迎」「感謝」「御礼」の三態は、商売人のお客様に対する基本姿勢です。 服装は裃(かみしも)。 昔の正装(礼服)です。 これは、どんなお客様にも最上級の礼儀を尽くす、お客様を区別しないという事です。 そして小道具の扇子。 扇子は涼を取る以外に、目上の人との間に境界線を引いて、自分が一歩控えるという気持ちを表現する手段として使われます。 つまり「お客様が一番ですよ」という事です。
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この福助のご利益に授かった商売人は、何と言っても辻本福松でしょう。 日本を代表する足袋メーカー「福助」の創始者です。 辻本氏は当初「丸福」の名で商いを始めますが、別の業者からの商標権取消裁判で敗訴してしまいます。 翌年正月、息子の豊三郎が旅先の古道具屋で福助人形と出会います。 その福々しさに感動した彼は、それを買い求め、喜び勇んで帰ります。 父親もたいそう喜び、新しい商標を「福助」に決めました。 その後、大正から昭和にかけて「足袋と言えば福助」と言われるまでに隆盛を極めた事は、敢えて説明するまでもないでしょう。
*注:
大文字屋は呉服屋ではなく妓楼(ぎろう、女郎屋の事)という説も有る。 その他、摂津の百姓佐五右衛門の息子説、滋賀の柏原宿のもぐさ屋「亀屋」の番頭説も有る。
招福
感謝
御礼
三態(1)
三態(2)
三福三
HAPPINESS ASSISTANT

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