🎨お守り待受

■三春駒
現在の福島県田村郡三春町は、古くから馬の産地でした。 今から約1200年前の平安時代、朝廷から蝦夷征伐の大将(征夷大将軍)に任命された坂上田村麻呂という武将が、この三春の地で大変苦戦をしていました。 そこへ、どこからともなく100頭にも及ぶ鞍付きの馬が現れたのです。 この馬達に乗った彼の軍勢は敵を一蹴、見事勝利したと言います。 実は田村麻呂が京を出発する時、清水寺の開祖延鎮和尚が、仏像を彫った際の余り木で戦勝祈願の小さな木馬を作って持たせてくれたのでした。
その後、村人の一人が、この伝説を元に木馬を作り、子供達に与えた所、誰ひとり病気にかかる事無く立派に成長しました。 また、その馬を子供の居ない家の者が、1日3粒の大豆で飼い続けると、必ず子を授かったそうです。 そこから「子育木馬(こそだてきんま)」と呼ばれる様になり、それが後の「三春駒(みはるごま)」になりました。
三春駒は、日本の民芸品の中でもかなりメジャーで、多くの方があの形を記憶していると思います。 しかし、手に取って四方八方からじっくり見た事のある人は、あまり居ないかもしれません。 三春駒は、よ〜く見るとアートですよ! 面のアートです。
黒駒(前と左)
黒駒(左と後)

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