🎨お守り待受

■ガマの油
さぁさお立ち会い! 御用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで見ておいで〜。 手前ここに取りい出したる待受はこれ「がまの油」。 がまがまと言っても、そんじょそこらのがまとはがまが違う。 手前のはこれ「四六(しろく)」のがま! 四六五六はどこで見分ける。 前足の指が四(し)本、後足の指が六本、合わせて四六のがまだよお立ち会い。 しからばこの四六のがまの棲むところ。 これより遥かは〜るか北は常陸の国。 関東の名山とうたわれし筑波山のふもとの大場子(おんばこ)という露草を喰らって育ったがまだ。 さてお立ち会い。 山中深く分け入って捕らえましたるこのがまをば、金網に乗せ四面に鏡を張る。 がまはおのが醜い姿が四方の鏡に映るからたまらない。 御体からタラーリタラリと油汗を流す。 それをすき取り三七は二十と一日の間、柳の小枝でトロリトロリと煮詰めましたるがこのがまの油。 さてお立会い。 このがまの油の効能は?って言うと、待受なんだからそいつぁ、聞いちゃいけない。 それでも土産に一つ欲しい、いったいいくらだと言うお方があるかもしれないが、今日ははるばる「らぶタン●お守り」まで出張ってのお披露目。 男は度胸、女は愛嬌、坊さんお経に山じゃ鶯ホウホケキョウ。 筑波山の天辺から真っ逆さまに飛び降りたと思って、どうだお立ち合い、一貝が二百文! 遠慮は無用だ。 さあどしどし買って行きな。 はい、毎度ありー!
男体山産
女体山産

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