🎨お守り待受
■柿の種
新潟県長岡市の煎餅屋さん「浪花屋製菓」初代、今井與三郎氏の柿の種誕生秘話は有名です。 (以下ちょっと脚色)
──大正12年のある日の事でした。 あられ(*注1)を作る為の小判型の金型を、奥さん(*注2)が誤って踏んづけてしまいます。 金型はぺしゃんこ。 「あ〜あ、どうするんだ! こんなにしちまって。 うちら、明日から食ってけないじゃねーか。」 怒る主人に「このまま焼けばいーじゃない!!」と、そんな小さな事に目くじら立てるなとでも言いたげに突き返す奥さん。 「えーい、こうなりゃヤケだ!」 平べったい型で作った三日月形のあられを山ほどこしらえて町へ行くと。。。 物珍しさから、あれよあれよと言う間に売り切れてしまいましたとさ。
多少のフィクションは入ってるかもしれませんが、まさに
『ピンチはチャンス』
の典型例です。
◇◇
新潟市のお煎餅メーカーで、地元のサッカークラブ「アルビレックス新潟」のスポンサー企業でもある「亀田製菓」では、応援グッズとして「勝ちの種」を発売しています。 中身は柿の種。 競技場の売店などで買えるそうです。
*注1:
餅を小さく切って乾燥させた後、炒って膨らませて、砂糖や醤油などで味付けした物。 炒る時の音を立てて跳ねる様子が「霰(あられ)」に似ている事から、この名が付きました。 関西が発祥の地とされています。 長岡のお煎餅メーカーなのに「浪花屋」という名が付いているのはこの為です。
ちなみに煎餅(せんべい)は、餅米ではなくうるち米を使います。 うるち米を挽いて細かい粉にした物を、蒸して搗(つ)きます。 それを平たく伸ばして干した後、醤油などの調味料を付けながら焼いた物です。
*注2:
金型を踏んづけちゃったのは奥さんというのは、当方の勝手な想像です。
カキタネのみ
柿ピー
↩
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