🎨お守り待受
■天秤棒
交通の要所であった近江の地は、古くから交易の拠点でした。 昔の商いは「市」や「座」と呼ばれる決まった店舗を持たないものがほとんどでした。 いわゆるお店・店舗は、江戸や京などの一部の大都市だけです。 市や座は、その地域の色々な権利関係が複雑に絡んでいて、おいそれとよそ者が入れる世界ではありません。 「ちょいと儲けてやるか…」みたいなハンパな気持ちでは成功しません。 近江の人達は「売り手よし、買い手よし、世間よし」という『三方よし』の精神で、地道に商いを続け、地元の人達との確固たる信用を築いていきました。 こういった商売の文化が近江の地で育まれ、江戸から明治にかけて多くの豪商を輩出しました。 これが「近江商人」と呼ばれる人々です。 近江商人が創業者の企業は、現在でも数多く残っています。
伊藤忠、丸紅、トーメン、高島屋、大丸、西武、日清紡、東洋紡、ワコール、西川産業、日本生命、ヤンマー 等々。
◇◇
近江商人の基本は「行商」です。 そこから『近江の千両天秤』という言葉が生まれました。 これは、天秤棒一本さえ有れば、行商をして千両を稼げるという自信とバイタリティ、そして千両を稼げる様になっても天秤棒一本で商売をしていた初心を忘れてはならないという訓戒も含んでいます。
青春街道まっしぐら🐶
きまぐれオレンジロード🐶
↩
トップ
(0⃣)