🎨お守り待受

■三宝柑
和歌山県には、日本一の降水量と温暖な気候のおかげで、他県ではあまり作っていない果物が見られます。 例えば、森のバターと呼ばれるアボカド。 中南米原産なので日本の風土に適していないのですが、ごくわずかながら和歌山で栽培が成功しています。
それから、手の形をした風変わりな果実「仏手柑(ぶっしゅかん)」。 食用には適しませんが、とても良い香りがして切り花として珍重されます。
「三宝柑」というありがたい名前の付いた果物も和歌山特産です。 夏みかん位の大きさの柑橘類で、洋梨の様な形をしています。 味は夏みかんより甘く、伊予柑よりさっぱりした感じ。 八朔やグレープフルーツの様な苦みは有りません。 江戸時代、この木が和歌山城内にたった1本だけ有って、果実を三宝(*注)に乗せて殿様に献上した事からこの名が付いたと言います。
*注:
三方とも書きます。 ヒノキの白木で作った儀式用のお膳。 前方と左右の三方向に穴を空けるので「三方」。 お正月の鏡餅を乗せる台と言えば目に浮かぶかな?
紺背景
エンジ背景

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