📷ラッキーフレーム

■蘇民将来
昔々、北の国に住んでいた神様が、南の国の女神に求婚する為、旅に出ました。 人間に気付かれぬ様、老人に身を変えて旅をしていたので、途中で日が暮れてしまいました。 そこは、蘇民将来(ソミンショウライ)と巨旦将来(コタンショウライ)の兄弟が住む村でした。 兄の蘇民は大変貧しく、弟の巨旦は大層裕福です。 神様はまず弟の所へ行き宿を乞いましたが、老人のみすぼらしい姿を見て巨旦は追い返してしまいます。 次に兄の所へ行くと、蘇民は快く老人を迎え入れ、あらん限りのもてなしをしたそうです。 その後、再びこの地を訪れた神様は蘇民一族に正体を明かし、今後疫病が流行ったら『蘇民将来之子孫也』と唱えれば災難を逃れられると告げました。
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この説話が基になったお守りが「蘇民将来符」という護符で、日本各地に見られます。 不思議な事に何処も似た様な形をしていて、六角柱又は八角柱の白木に、墨や朱で幾何学模様と「蘇民」「将来」「子孫」等の呪文が手書きされています。
ちなみに蘇民将来符の入った「蘇民袋」を、裸の男達が奪い合うお祭りが、あの有名な「蘇民祭(ソミンサイ)」別名「裸祭り」です。 毎年正月七日(旧暦)の夜から翌朝にかけ、岩手県水沢市の黒石寺(コクセキジ クロイシデラ)にて執り行われます。
ゴフ(白木)
ゴフ(アンティーク)
ゴフ柄(白木)
ゴフ柄(アンティーク)

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