✏お守りコラム
−第3回−
【3/3】
ついでに『実が生るのに種が出来ない』植物の話も。
栽培技術が発達した今日では、種無しの果物や野菜は珍しくありませんが、昔は違います。
初夢に出ると縁起が良いとされるナスでさえ、「(子)種が出来ない」事から「秋茄子は嫁に食わすな」と言われます。
それなら単に「茄子は嫁に食わすな」でいーじゃん。
「秋」は要らないんじゃない?
なかなか鋭いトコ突きますね。
この「秋」が入ってる所が肝でして、「おいしい秋ナス(ナスは秋になると味が良くなります)を、息子を奪った嫁なんかに食わせられるか!」という姑のジェラシーが隠されています。
けれども、お腹に子供が居る人だけは、体を冷やす効果が有るとされるナスを我慢した方が良いという、優しい助言も含まれています。
耳慣れた「秋茄子は…」は、このように三面性を持った珍しい言い伝えだったのです。
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