✏お守りコラム
−第13回−
【1/5】
🔶戦後最大の成功
西暦270年2月14日。
軍の士気向上を目的に兵士の婚姻を禁止したローマ皇帝に背き、多くの兵士を結婚させたバレンタイン司祭が処刑された日です。
(269年説も有り。)
ローマでは元々2月14日は、豊穣の神ルベルクスのお祭り「ルベルカーリア」の前日でした。
夕方、未婚の若い女性達は自分の名前を書いた札を桶に入れる事になっていました。
翌日男性達がその札を1枚ずつ引き、こうして成立したカップルは祭の間中一緒に居なければなりませんでした。
これを契機にお付き合いを始めて結婚に至るカップルも多かったようで、国をあげてのお見合いパーティといった所。
この日が処刑の日に選ばれたのは、当時まだ迫害されていたキリスト教への当てつけか。
それとも、迫害されていたにもかかわらず急速に信者を拡大していたキリスト教への配慮か。
今となっては分かりません。
その後キリスト教はローマ帝国の国教となり、民間信仰のルベルカーリア祭を憂えたローマ教会は、2月14日をバレンタイン司祭の死を悼むキリスト教の祝日に変更したのです。
それでもなお2月14日は、恋人達の日として後世に伝えられて行ったのでした。
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