✏お守りコラム
−第14回−
【4/4】
さて、いよいよ真打ち(*注)登場。
六角形。
水晶、雪、Beehiveパターン(蜂の巣)、亀(の甲)など。
六角形をした物は、殆どが縁起物です。
六角形をしていて縁起が宜しくないのは、こいつ⬇ぐらいなものでしょうか。。。
読者の中には、反論の有る方もいらっしゃるかもしれません。
確かに水晶や亀は縁起物だけど、形が六角形だからって訳じゃないんじゃない?
おっしゃる通りです。
水晶はその硬さと透明感。
雪はその白さ。
蜂は益虫中の益虫。
亀はその落ち着いた動きと長寿が、縁起が良いとされる由縁です。
六角形なのは単なる偶然でしょうか?
筆者はそうは思いません。
六角形をした物が、縁起と結び付くのは必然だと考えます。
皆さんは、何で1時間は60分なんだろうとか、何で一周は360度なんだろうとか疑問に思った事は有りませんか?
手の指が10本の人間は、10進数で物事を把握する方が分かりやすいはずなのです。
それなのに、あえて6の倍数にしたのにはそれなりの理由が有ります。
図をご覧ください。
半径を一辺とする正三角形を6つ並べると、その円に内接する正六角形になります。
この図から分かる様に、円(曲線)から三角形(直線)、三角形から円を作図するのに、六角形を仲介させた方が、他の多角形よりも断然都合が良いのです。
人間は、太陽や月や星の動きから時間を感じ取っています。
そして、この月日星の運行は、方位方角、角度によって確認されます。
宇宙の営みは、私達にはどうする事もできません。
人によっては、それを神と呼ぶかもしれません。
限り無く大きな宇宙と、ちっぽけな私達が本当は深く結ばれている事を示す物。
それが六角形なのだと言えないでしょうか。
*注:
落語や講談などの演芸で、最後の席を勤める一座の中で最も技量が優れた者。
⇔前座
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