✏お守りコラム
−第21回−
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あと、場所ではないのですが、鏡も異界への入り口とされていました。 赤ん坊に鏡を見せるのは不吉。 せっかくこの世にやって来たのに、神の世界に連れ戻されてしまうからです。 西洋にも全く同じ言葉が有るそうです。 もちろんこれは「危ないから触らせるな!」という戒めです。
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「西洋と同じ」で気が付いたのですが、「夢」って2つの意味が有りますよね。 寝ている間に見る幻影と、希望の意味。 英語の「dream」もそうです。 これって不思議じゃないですか?
似たような例は他にも有ります。 例えば「way」と「道」。 道路(road)という意味の他に、行程や距離(distance)、進路や方向、方法や手段(method)、物事の筋道や流儀(custom)という意味まで一緒です。 「life」と「生」も。 lifeの訳語を見れば一目瞭然。 生命、生物、人生、生活、生気。 全部「生」の字が入っています。 しかしこれらは、それぞれの意味の間に関連性が有ります。 ところが夢だけは、関連性が見出せません。 冒頭でも言いましたように、ほとんど全ての人が希望通りに夢を見られないのに、寝る時に見る夢と、希望に何のつながりが有るのでしょう。 実は、その答えを既に言っています。 神様です。 昔の人にとって、いや今の人達にでも、神=希望なのです。 「世の中神も仏も有ったもんじゃない」は、この世に希望が無いという意味とほぼイコールでしょ? 人は夢を見る事で神の存在、すなわち自分にも希望が有る事を実感していたのではないでしょうか。

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