✏お守りコラム
−第27回−
【4/4】
あれ?
それなら、オスの三毛猫は"珍しい"どころか、絶対に有り得ないのでは?
はい、染色体が正常ならば有り得ません。
つまり、オスの三毛猫は染色体に異常を持ったネコなのです。
外見はオスなのに、中身はメス。
たぶん子孫は残せません。
可哀相なネコです。
ある学者によると、オスの三毛猫が発生する確率は1/3万だと言います。
もし、オスの三毛猫を見つけたら、騒いだりせずにそっとしといてあげましょう。
◇◇
他の4ヶ所にも少しだけ触れておきます。
[エリア6]ColorPoint
このエリアに優性のC遺伝子が有る場合は、毛の色に何の影響も与えません。
日本のネコは殆どこれです。
ここが劣性のc(b)型のペアの時にチョコレート色、同じく劣性のc(s)型のペアの時に、一定の部位だけ色が濃くなるシャム猫の様な模様になります。
◇◇
[エリア7]Tabby
縞模様(タビー)を決定する領域です。
強い順にT(a)、T、t(b)の3つのタイプが知られています。
Tがいわゆるトラ猫になる遺伝子です。
T(a)は霜降り模様に、t(b)のペアは渦巻き模様になります。
どちらも日本のネコにはあまり見られませんね。
◇◇
[エリア8]Ino
優性遺伝子Iが有る時だけ、毛の黄色い色素を薄くする作用が有ります。
黒い成分には影響が有りません。
◇◇
[エリア9]Dilute
[8]とは違い、劣性遺伝子dが結合した時にだけ、全体の色が薄くなります。
◇◇
以上が、ネコの毛色を決定する遺伝の仕組みです。
少し複雑ですが、これで全てのネコを把握する事が可能です。
例えば近所の…。
え?
もうこれ位で十分?
◇◇
らぶタン🐶お守りなのに、今回はネコの話に力が入ってしまいました。。。
筆者のネコ好きがバレてやしないか心配です(😸)。
⏪コラム一覧へ戻る
↩トップ(0⃣)