✏お守りコラム
−第32回−
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■逆さ柱
逆さ柱とは何でしょう。 木造建築が主流の日本には、木の柱は木が生えていた時と同じ方向で立てないと家が傾く、という言い伝えが残っています。 つまり、根っこ側だった方を土台に、上だった方を天井に持って来ないといけないという訳です。 上下を逆さまに立ててしまった柱が逆さ柱。 素人でも何となく理解できる話ですが、実はコレ、科学的な根拠は有りません。 現時点では全くの迷信なのです。 そして、魔除けの意味で1本だけ逆さ柱にする地域も有ります。 もう、頭がこんがらがって来ちゃいました😖。
逆さ柱?
ちょっと別の話をします。 「初(産み)卵」ってご存知でしょうか? メン鶏が生まれて初めて産んだ卵の事で、2回目以降の物より格段に美味とされ、高値で取り引きされます。 これも科学的には根拠が無いのですが、料理界では本当であるとされています。 よほど丁寧な飼い方をしないと、どの鶏が何番目に産んだ卵かなんて把握できないからです。 ですから1番目でも2番目でも、7番目だっていいんです。 順番が分かるという事は、丹精込めて愛情いっぱいに育てられた鶏の卵である事を意味します。 美味しくないはずがありません。
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同じ事が逆さ柱にも言えます。 柱を立てる直前まで上下の位置が分かっていたという事は、徹底した品質管理がされていた材木である事は間違い有りません。 逆さに立てようが、立てまいが、心配の無い材木なのです。
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もうお分かりですね。 吉凶が分かれる物事には、それが吉とか凶であるという事とは別に、重要なメッセージが込められているのです。 しかも、現代でも十分に通用するものばかりです。 筆者も原稿を書きながら、新年早々反省しっ放しです。。。 皆様、今年もよろしくお願いいたします🙇。

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