端午の節句のお供え物と言えば、柏餅と粽(ちまき)ですよね。
歴史が古いのは粽。
既に平安時代には有ったそうです。
柏餅は江戸時代に広まりました。
柏餅は関東、粽は関西でよく食べられます。
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🟩粽
今は笹の葉だけど、昔は茅(チガヤ)の葉で巻いていました。
だから「ちまき」と言います。
中国戦国時代の楚国に、政治家で詩人の屈原(くつげん)という人が居ました。
熱心な愛国家であった彼は、敵国である秦国の策略を見抜いて王に進言しましたが受け入れられず、国の将来を憂えて5月5日に入水(じゅすい)自殺をしてしまいました。
彼の供養の為、この日に粽を食べたり川に投げたりする習慣が生まれ、それが日本に伝わりました。
伝来した当初は、餅米に具を混ぜた物を包んで蒸した、いわゆる中華粽でした。
長い時を経て、うるち米(普通の米)と餅米の粉に、砂糖を混ぜて練った物を葉に包んで蒸したり茹でたりする和菓子へと変化していきました。
この製法は、柏餅や秋のお月見団子とほぼ同じです。
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🟩柏餅
柏の葉は秋に枯れても、春に新しい葉が出るまで落ちないので、『子孫が続く』縁起が良い物とされました。
子供の成長を祝う端午の節句にふさわしい縁起菓子です。
関西では柏の代わりにサルトリイバラ(別名 山帰来 サンキライ)を使う所が多いそうです。
桜餅の桜の葉は食べられますが、柏餅の柏やサルトリイバラの葉は食べられません。
一応、念の為。

<クヌギの実>
柏の実とクヌギの実は似ています。
葉っぱが全然違って、クヌギは外側にギザギザの有る流線型。
柏は「柏手(かしわで)」って言うくらいですから、手の形をしています。
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🟩お守り
・サルトリイバラ
・クヌギスタンプ
・柏餅スタンプ
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