もともと立春、立夏、立秋、立冬の前日も節分と言いましたが、春の節分だけが残りました。
節分は、平安時代に中国から伝わった追儺(ついな)式という宮廷行事が元と言われています。
人が扮した疑似鬼を追いやる鬼追いの儀式で、鬼やらいとも言います。
追儺は後に廃れてしまいましたが、お寺や神社で似た様な行事が受け継がれ、今日に至っています。
追儺に登場するのが聞鼻(カグバナ)と聞撫(カイナデ)という2匹の鬼で、前者は嗅ぐのが好き、後者は撫でるのが好きなんだとか。
子供が夜遅くに手洗いに行くと「聞撫にお尻を撫でられるぞ!」って言われたそうです。
聞鼻は悪臭で、聞撫は痛いので退治します。
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臭いで退治する道具が、柊(ヒイラギ)の飾りです。
焼いた鰯(イワシ)の頭を刺すのではなく、柊の小枝に生の鰯の頭を刺してから火であぶった物を、門口(門または玄関付近)に飾ります。
平安時代はボラを使っていました。
独特の臭気が有るトベラやニンニクなどで代用する地域も有ります。
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痛さで退治する道具が福豆です。
鬼の目を打つから「魔目」と表記される事も。
豆は枡に入れて撒くのが正しいやり方です。
枡は、当たり前ですが、誰が計っても同じ分量になります。
これは鬼の天敵、神様の公明正大さを象徴しています。
豆撒きの習慣が定着したのは、室町時代と言われています。
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どちらの鬼も嫌うのが「笑い」です。
京では、西洋のハロウィンの様に、節分の日に仮装をして練り歩く「おばけ」という風習が古くから有ります。
恵方巻(恵方寿司)も、太巻きを切らずにそのままかぶりつく滑稽な姿を、家族で笑い合うのが目的です。
鬼は笑いの絶えない家が大嫌いなのです。
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