✏お守りコラム
−第4回−
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🔶赤ベコの不思議
赤ベコ。 一地方の民芸品ながら、全国的に親しまれているあの真っ赤な首振り人形です。 「ベコ」とは、東北地方の方言で牛の事ですが、赤いのはなぜでしょうか?
赤ベコ
話は今から1200年前の807年、平安初期までさかのぼります。 場所は今の福島県の西部、柳津(やないづ)という所。 ここに、虚空蔵堂(こくぞうどう)というお寺を建立する事になったのですが、なかなかの難工事で困っていました。 するとそこに、どこからともなく赤い牛が現れて、工事を助けてくれたそうです。 ところが、お堂が完成した途端、その牛は石になってしまいました。
◇◇◇
この「赤い牛」というのは、おそらく赤毛の牛という意味で、赤ベコの様な赤ではなかったと推測されます。 「石になった」というのも、過労で死んでしまった牛を不憫に思った村人達が、石像を造って供養したと考えるのが自然でしょう。

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