✏お守りコラム
−第9回−
【1/3】

🔶十二月十二日
ひなびた民宿。 建物の造りも調度品も、まさに古き良き日本。 階段や廊下の薄暗さがさらにそれを引き立てる。 古い柱にふと目をやると、そこに「十二月十二日」と書かれたお札のような物が。。。 通された部屋の、木製のガラス窓の桟にも同じ札がペタペタと。。。 よく見るとどれも逆さに貼ってある…。 もしやここ…、"出る"のでは? 十二月十二日は、何かここで「事件」が有った日?? か、帰ろうかなぁ。。。
👻👻👻
心配ご無用。 『十二月十二日の逆さ札』は、知る人ぞ知る泥棒除けのオマジナイです。 なぜ十二月十二日かと言うと、この日はかの石川五右衛門が釜ゆでにされた日なんだそうです。 ウチに盗みになんか入ったら、五右衛門の様になるぞ! って警告のつもりなのでしょうが、効果の程は❔です。
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