✏お守りコラム
−第12回−
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小正月に飾る餅花にはどんな意味が有るのでしょう。 これはたわわに実った稲穂を表現した物です。 秋の収穫を前もって祝うのが目的で、「祈願」とは若干意味合いが異なります。 民俗学では「予祝行事」と言います。
さて、餅花の他に私達が一般にやってる季節の行事で、予祝行事に分類されるものが有ります。 何だか分かりますか?
お月見です。 陰暦8月15日の中秋の名月に、ススキと月見団子を供えるアレ。 ススキを稲穂に見立てた訳です。 十五夜が終わると、本格的な稲刈りシーズンです。
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また一説では、春の桜の花見も予祝行事の一種と言われます。 桜を愛でる事が、秋の豊作につながるとされました。 花見が終わると、一年で一番忙しい田植えの季節を迎えます。

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