✏お守りコラム
−第13回−
【5/5】

失敗の話が続いたので、最後に成功の話を。 バレンタインチョコは戦後最大ですが、それよりずっと昔から続いている大成功例が日本に有ります。 何でしょう? 皆さん知ってますよ。 バレンタインと季節がちょうど逆。 夏の真っ盛りのアノ日にアレを食べる…。 もうお分かりですね。 『土用の丑の日に鰻を食べよう』です。
う
ウナギ
時代は江戸中期。 当時の知識人平賀源内が、夏場にウナギが売れなくて困っていた鰻屋に相談されて「本日丑の日」という貼り紙を出した所、大繁盛した。 という話が最も知られています。
なぜ土用の丑の日で鰻なのかは、江戸時代よりも遥か昔に中国から伝わった考え方「陰陽五行説」と「十干十二支」に由来します。 ここから鰻が導かれる過程はかなり複雑です。 (興味の有る方はここをお読みください。) 陰陽五行説などの易が、冠婚葬祭に今よりも深く関わっていた江戸時代でも、「本日丑の日」だけで、『はは〜ん、なるほど。 鰻でも食いますか…。』なんて事になる町民はまず居なかったと思います。 『源内先生が言うんだから、きっと由緒有るに違いない』と言って鰻を食べた人が殆どだったのではないでしょうか。 ルベルカーリアも、バレンタイン司祭の殉教さえも知らずに、義理チョコを貰って喜んでいた筆者と同じ様に。。。

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