✏お守りコラム
−第24回−
【4/5】
当のヨーロッバで、6月の結婚が支持された理由は何でしょう?
ジュノー神話の伝承だけでは、どうも説明が付きません。
一説には気候が影響しているのではと言われます。
結婚してまずしたい事、もとい、するべき事は「子作り」です。
まじめな話、産業革命以前の世界では、あらゆる産業が労働集約型(人手が増えれば生産が上がる)でしたから、当たり前です。
JuneBrideが定着したとされる中世期の農村の住宅事情は決して良いとは言えず、とても新婚夫婦が家で子作りできる環境ではありませんでした。
彼らがその場所として選んだのが「森」です。
わざわざ書くまでもありませんが、子作りはある程度の時間、肌をかなり露出しないといけません。
気候的にそれが可能になるのが、6月だったのです。
森で"する"なんて、山に神やご先祖様が住んでいると考えていた日本人には信じられない行為です。
そういう宗教的な意味合いを省いたとしても、実際問題、そこら辺の山を散歩すれば分かりますが、とてもそんな気分になれるような場所ではないですよね。
一方、ヨーロッパの森は綺麗に整備されていて、日本の森とはだいぶ様子が違うと言います。
フランス印象派の画家エドゥワール・マネ(Edouard Manet、1832-1883)の「草上の昼餐」なんかを思い浮かべると良いかもしれません。
草上の昼餐(1863)
確かに日本の森とは違います。
草上の昼餐は、当時の少々不品行な男女の事後だか前だかを描いたものだそうで、今で言えば、渋谷のセンター街でうんこ座りしてる若者を油絵にしたようなものです。
当然、美術界からはケチョンケチョンに酷評されました。
現在ではマネ、そして印象派の代表作とされる作品です。
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