✏お守りコラム
−第28回−
【2/4】
古代中国では、動物全体を次の5つに分類していました。
@体が毛で覆われている陸上動物「毛蟲」
A羽を持った空の生き物「羽蟲」
Bウロコに包まれた水中の動物「鱗蟲」
C甲羅が有る地中の生物「甲蟲」
そして、
D何も持たない「裸蟲」
です。
「毛蟲」は哺乳類、「羽蟲」は鳥類、「鱗蟲」は魚類と爬虫類、「甲蟲」はカメ類、「裸蟲」はその他。
かなり大ざっぱなくくりですが、妙にすんなり入って来ませんか?
それぞれの蟲には王様が居て、「毛蟲」の王は麒麟(キリン)。
「羽蟲」は鳳凰(ホウオウ)。
「鱗蟲」は龍です。
「甲蟲」は亀の中でも霊力が有るとされる蓬莱(ホウライ)亀。
浦島太郎の絵本の挿絵や、七五三の千歳飴の袋に描かれている⬇こんな姿をした亀です。
最後の「裸蟲」の長は、察しが付きますね。
そう、人間です。
ところで、当の「虫」達はどこに入るのでしょう?
それぞれの特徴に応じて、「羽蟲」や「甲蟲」等のかなり下の位に属していたと思われます。
それが今では「ムシキング」(*注)と称して王座を争っているのですから、大した出世です。。。
*注:
正式名称「甲虫王者ムシキング」。
セガ株式会社が開発し、2003年に登場して大ヒットしたカード+テレビゲーム。
幼児や小学生の男子に大人気。
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