✏お守りコラム
−第32回−
【3/6】
■ウドンゲ
優曇華(ウドンゲ)とは、元々は仏教用語で、3000年に1度花を開くとされる想像上の木です。
日本でウドンゲと言うとコレ👇の事を指します。
皆さん見た事有りますでしょうか?
筆者はン十年前の子供時代に2度程見た事が有ります。
これはクサカゲロウの卵。
図は孵化前の姿ですが、幼虫が出た後は花が開いた様に見えます。
クサカゲロウの成虫は、夏の夜、灯りに釣られてよく家の中に入って来ます。
普通の虫は飛び回るだけなのですが、クサカゲロウはしばしば天井の端や電球のカサ等に間違えて卵を産んでしまいます。
とは言っても、図を見て分かるように卵は数個〜十数個。
幼虫がかえったとしても、カマキリの卵を家に持ち帰ってペン立てとかに挿しておいたまま忘れてしまって、ある日大量に幼虫がかえってしまった時の様なパニックにはなりません。
それにクサカゲロウのエサは、幼虫も成虫もアブラムシですから、大抵は辿り着く前に死んでしまいます。
《クサカゲロウの成虫》
そんな人畜無害なウドンゲなのに、なぜか全国的に忌み嫌われています。
ウドンゲの花が咲いた家には災難が降り掛かると言われているのです。
しかも、少数派ではありますが、ウドンゲの花が逆に縁起が良いとされる地域も在るのです。
これは一体どういう事でしょう?
答えはカンタンです。
ウドンゲの卵部分の直径はせいぜい1mm程度、糸の様な柄の所も1cmに満たない小ささです。
畳に寝転んで天井を見上げても、絶対に見付けられません。
脚立(きゃたつ)を持って来て、天井や電球のカサを間近で凝視して初めて気付くのです。
そんな行為をするのは、年末の大掃除の時ぐらいです。
要するに、大掃除で天井や電灯のホコリやススをきちんとはたかないと、縁起の悪いウドンゲの花が咲いてしまうよ、又は縁起の良いウドンゲの花を見逃してしまうよ、という事なのです。
縁起が良い悪いは実はどうでも良くって、1年に1度くらいは『大掃除をきちんとやりましょう』というメッセージが込められているのです。
◇◇
いかん😣!
我が家では筆者が照明のホコリ取り当番なんですが、去年の大掃除は省略してしまった。。。
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