✏お守りコラム
−第22回−
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■福助(フクスケ)
フクスケ
福助
背が低く、頭と耳たぶが非常に大きい童顔のおじさんが、座布団に座って控えているお人形。 商売繁昌の縁起物です。 福助の起源には色々な説が有りますが、江戸時代に京都で大繁盛した「大文字屋」の主人という説が有力です。 商業が格段に発展した江戸時代、成功した商人は大勢居るのに、なぜ彼の姿が縁起物として扱われるようになったのでしょう。 福助が登場した江戸時代の中頃は、今の世の中と少し似ている所が有りました。 京都や大阪の豪商達は、本業そっちのけで相場に走り、莫大な利益を得ていました。 無用な買い占めで、庶民が迷惑するのも考えずにです。 そんな中、商売の基本『お客様が第一』に帰ろうと、どこからともなく発生したのが福助人形だったのです。
◇◇
余談ですが、よく福助の女房役としてお多福が同じポーズを取っている置物が有ります。 「お福さん」と呼ぶそうですが、二人が実際の夫婦でないのは言うまでもありません。

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